5月17日 朝起きると・・

目が覚めた時・・

一度夜中に目が覚めて、外を見てみるとソルトレイク・シティの駅で止まってました。
時間を見てみると夜中の3時。
んんんん?時刻表を見てみると、ソルトレイク・シティは夜中12時に出発するとあるのに。
遅れてるんだ・・ちょっと寝てる間に3時間も!
よく遅れると聞いていたから20時間までは遅れることを覚悟して乗ったとはいえ、記憶のない時にいつの間にか遅れていたものだから、まるで瞬きしたら3時間遅れてたみたいな不思議な感覚でしたよ。
その後、時差ボケもあってうつらうつらと寝る様な寝てない様な状態で、ベッドに横になりながら夜が明けてくるのをぼんやり眺めておりました。
風景はまた変わってきていて、荒野と遙か向こうに雪山が見えます。
緩やかな川が銀色に輝いてとてもキレイです。

5時ごろになると周りが何だか騒がしくなって、アテンダントさんが活動を始めます。
おそらくソルトレイクで積み込んだらしい飲み物をミニバーに並べたり、トイレの掃除やペーパーの補給など。
私もその頃になるとゆっくり身支度を始めました。
外で他のお客の方がアテンダントさんに「遅れてるの?」と聞く声が聞こえてきます。
「そう、2時間遅れです」という返事。
あ・・れ、2時間?・・あっそうか!時差だ。
サンフランからデンバーに行く時に1時間進めたんだから戻る時には遅らせなきゃ。
時計を1時間戻して、5時半にElko(エリコ?エルコ?)に到着。きっちり2時間遅れですねー。


朝ご飯

朝ご飯を食べに行ってと言われたのですぐに食堂車へ行ったら、初めて予約なしで座れたよ。
昨日のディナーの時に相席したご夫婦も食べに来て「おはよう!」と挨拶。
あまり話せないので食べるときには気詰まりだけど、こういうのが楽しいのよねー。
そして今回の同席者は至る所にピアス開けまくったイカれた感じのカップルとお上品そうなおばあさん。
それに外国人の私・・って何かすごい組み合わせなんですけど。
おばあさんは陽気に私にも前に座っているカップルにも話しかけるのだけど、私はあまり話せないし、カップルはいかにもダルそうに座っている。
何だかチグハグな温度差・・。
カップルの女の子の下唇にあるピアス、あれで食べにくくないんかなーと私も思って見ていたんだけど、おばあさんはいきなりそのことにふれた。
「その唇で食べにくくないの?」
うわー・・おばあさん、それ言っちゃう?と私は思った。
そういうの同じ年代の子に聞かれても全然平気だけど、年配の人に言われるのは説教されてるみたいで嫌いそうじゃない。
「別に平気よ」と女の子は一応微笑んで話していたけど、目はいかにもウザそうな感じに引きつっていた。
冷ややか〜な空気があたりに漂い。。。
おばあさんもそれ以上話さなかったし、私も黙々と口だけ動かして朝食終了。
はー、気まずかった。

朝ご飯は普通の朝食にあるようなメニューです。
フレンチトーストとベーコン食べたけど、脂ぎとぎとシロップべたべたって感じでしたよ。


最後の車窓から



部屋に戻るとまだベッド状態だったので、別室で部屋がお昼バージョンに戻るのを待った。
まだ7時を過ぎたところです。2時間遅れなので多分リノの到着は11時半ごろかな。
もう少し車窓を楽しめますね。
夜が明けた時に向こうの方に見えていた雪山が段々近くなってきました。
あの辺りは寒そうですね。
ワイネマッカという駅に停車した辺りまで来ると、今度は草が減って砂漠っぽく。
ワイネマッカというのは昔のインディアン部族・酋長の息子さんの名前だそうです。
昔観た映画「ダンス・ウィズ・ウルブス」で、インディアンの名前にはすべて意味があるみたいなことを言っていたけど、ワイネマッカというのはどういう意味があるんでしょうね。
私としては、ワイとか〜マッカと言われると、妙に大阪っぽく聞こえてしまうんですがー。(笑)
ちなみに3駅向こうにはトラッキーという駅があり、これが酋長さんの名前だそうです。(いずれもUSA RAIL GUIDE - 全米旅客鉄道ガイドというサイトを参照)
トラッキーといえば、阪神タイガースのマスコットキャラではないですか!!

11時を過ぎた頃、車内にアナウンスが入りました。
もうすぐスパークス駅に到着するけど、すぐに出発するので降りる人以外は外に出ないで・・ということらしい。 スパークスから次のリノ駅まではほんの15分ほどだし、リノで10分ほど止まるらしいから、喫煙はその時にしてほしいって事ね。
そろそろ私も降り支度を始めないと。
スパークスを過ぎた頃に荷物を持って1階に降りました。
アテンダントさんが「荷物は預けた?」と聞いてきました。(大きなスーツケースは1階に置くところがあるんです)
「いいえ」と私。
「じゃあ、ここにいてね」と1階にある座席に、同じくリノで降りるらしいおじいちゃんと二人押し込められました。
お向かいには3人兄弟の人なつこい子供達が私に愛想良く笑いかけてくれます。
私は子供達とゼスチャーでの会話(話せないので〜)を楽しんでたんだけど、同席のおじいちゃんが私の背中をぽんぽんたたいて私を呼んだ。
やぁねー、モテモテ?私。
「ほら、リノがもう見えるよ」とおじいちゃんが窓の外を指さしました。
スパークスからリノは15分くらいかかるけど、ゆっくりとカーブを進むのでスパークスからでもリノのホテル群は見えます。
砂漠にぽつんとあるホテル群。ほんとにラスベガスみたいです!
とうとうリノに到着しました。
荷物を持ってアテンダントさんに掴まって外に出ます。
握手をする様にアテンダントさんにチップを差し出して「とても楽しかったわ」と一言・・見るとディナーでご一緒したご夫婦も外に出てきていました。
休憩に出てきただけで私の見送りをしにきてくれた訳ではないでしょうが、それでも嬉しかった〜!
彼らとも握手して、「良い旅を」と言い合って別れました。
あー楽しかった。また乗りたいわ。



次はネバダ・リノ

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