もう笑っちゃう



バンクーバー空港

今回はエア・カナダの飛行機でNYを目指します。
バンクーバー経由なので、飛行機の中で色々書類を書かなくちゃいけませんでした。
アメリカ入国用のカードはいつも書いているけど、それに加えてカナダの入国カードとSARSに関する書類が2枚。
母が「ねぇ、ここには名前を書くのよね?ここは何を書くの?」と聞いてくるので見てみると
なんとそのSARSの書類は全てフランス語で書かれていて、全くわかんないの!
仕方なく客室乗務員の方に「これ、全然読めなくて・・・」とヘルプを求めたら、
「裏に英語で同じ事が書かれていますので、そちらに書いてください」と言われてしまった。
え、裏?ひっくり返したらこっちはちゃんと読めました。
そりゃそうだよね〜。まさかフランス語だけの訳ないわよね。ハズカシ〜

さて、定刻通りにバンクーバーに着いて、これから4時間半もここで過ごすのか〜といささかうんざりしていたのですが、
アメリカ入国の場合必要ないのに、うっかりカナダへ入国してしまいました。
おかげで空港内をさまようハメに。
やっとの事でアメリカ入国を終えた頃には(カナダの場合、ここでアメリカに入国出来ます)もう2時間も過ぎていました。

後はNY、JFK空港行きの飛行機に乗るだけ・・のはずだったんですが・・・。
飛行機は少し遅れて搭乗が始まりました。これが長ーい道のりの前兆だったのです。

Where is here?

飛行機に乗ったはいいけどなかなか離陸しません。
私たちの座った席はちょうど翼の横の非常口がある場所だったんですが、
乗務員の方が「そこにある非常口の開け方をちゃんとチェックする様に」と言ってこられて・・・。
そんなのわざわざ言われたの初めてです!!
ちょっとぎょっとしましたが、初めて非常口のきちんとした開け方を学びましたよ。
扉は開けるというよりは外れる形になっていて、外した扉は外に捨てるように指示されていました。
逃げる人の進路を妨げない様にそうなっているんでしょうね。
1時間くらい遅れてやっとのことで離陸。
疲れていたんですっかり爆睡していたんですが、映画も無ければ食事も出ない・・・??
そうこうするうちにどこかの空港に着陸してしまいました。
時計を見てみると離陸して2時間くらいしか経っていません。「え・・?何?ここはどこ??」
最近のNYは停電もあったことですし、テロの心配もある。
多少の不安はありましたが他の人が陽気におしゃべりしたりしているので気分が和らぎました。大丈夫そうかな。
どこか飛行機にトラブルがあったみたいで、「このままちょっと待ってね」と機長のアナウンスが流れました。
「まだここはNYじゃないよん」みたいなこと言ってた。みんな笑ってる。
こっちの人って結構みんな穏和!日本人だったら文句タラタラで、そんなふざけたこと言ったらぶっ飛ばされてる。

1時間くらい待っていたのですが、結局直らないのでみんな一度空港に出る事になりました。
ここで2時間待ちらしい。ってここどこよ???
とまどいながら降り立った見知らぬ空港・・。
最初はそう思っていました。そう・・30分くらい全然気づかなかったのです!
家族3名ともが、全く!!
今いる空港がバンクーバーであることにっっ!!
そう!飛行機はUターンして戻ってきていたのでした。
私たちは爆睡していたので、そのことに全然気が付いていなくて
「カナダの空港ってどこも同じ椅子使っているのね」とか「トイレがそっくり!」とか言ってたのよ〜!!
アホでしょ〜!!

同じ飛行機に乗り合わせていた日本人は私たち以外では男の人が一人だけでした。
聞いてあげて下さい!彼の気の毒な話を。
彼は3日前、成田からNY行きの飛行機に乗ったのですがNYの大停電にあい、
急遽バンクーバーに降りることになってしまったのだそうです。
そう、彼はバンクーバーなんか来る予定じゃなかった。
なのに3日間もバンクーバーで足止めされ、そしてやっと今回NY行きの飛行機に乗ったら2時間後に着いた先はまたまたバンクーバー!!
もう笑うしかないですよね。
私としては彼にNYまでの電話の仕方を教えてもらえて助かりましたが・・。
(送迎をお願いしていた会社に連絡が取れて一安心〜)
だってカナダからアメリカに電話をかける状況が来るなんてだれが思っていたでしょうか!
ちなみにカナダとアメリカって、ただの長距離電話と一緒で国際電話でないんですよー。

いや、笑ってる場合じゃないんだけど

彼ほどではないにしても、私たちだってバンクーバーに着いてからもう10時間以上。
6時間遅れでやっと飛行機は飛び立ちました。
今度はちゃんとビデオも動くみたいで、緊急の場合のマニュアルを流し始めました。
前回はこれの調子も悪かったから非常扉の開け方をチェックさせられたのだな・・と納得。
食事も出ます。食事中に「ファイティング・ニモ」の映画も始まりました。
これ観たかったのよね〜といそいそとイヤホンを耳に。
ところが!またまた緊急事態勃発!
乗務員の方が叫びました「お医者様はいらっしゃいませんかっっー!!!」
私の通路向こうの席の人が飛び出してきました。
何事かと後ろを振り向くとちょうど私のすぐ後ろで90歳はいってそうなすごいおじいちゃんが
食事をノドにつまらせて、死にそうになっているじゃありませんかっ!
顔は真っ青ですごい苦しそう。
幸い、お医者様の適切な処置で事なきを得ましたが、
「もし、このままやばい状態になってたら、またバンクーバーに逆戻りだったねぇ」と
笑っている場合じゃないんだけど、どうしても抜け出せないバンクーバーの結界にすっかり笑いのツボが・・。

でもおじいちゃんの事が気になって結局「ファイティング・ニモ」は見逃しちゃったよ。
JFK空港に着いたのは朝の5時。昨晩の11時に着く予定だったのだけどなぁ。

今回、とんだめに合ったわけですが、結構学んだところも多かったです。
トラブルにイライラしても始まらない。一人がピリピリし出すと空気は伝染します。
どうにもならない時には気楽に構えちゃうことが大事ですね。


次は ホテル です

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