8月18日 グリーンゲイブルズ

シャトルバスに乗って

朝食後、今日もしシャトルバスがまだ出ているようだったらキャベンディッシュまで行ってみることにしました。
シャーロットタウンの市庁舎にある夏場だけの臨時観光案内所で時刻表(日本語版がありました!)をもらって見てみると、11時にシャーロットタウンを出る便があるみたい。
団体さんツアーは朝から出発してまず最初にキャベンディッシュを訪れる様だったから、お昼からなら空いていていいかも。
ほんとは中心街ならダンディ・アームス・インというB&B前に停まるみたいだったんだけど、シャトルバスはちいさなバンなので定員は15人と決められています。
定員オーバーになっちゃうと困ると思って、ちょっと離れた海辺の観光案内所まで行きました。ここが始発なのね。
結局利用者は8人だったので中心街で待っていても良かったんだけど、状況が解らないから仕方ありません。
そのうち日本人は私たちを入れて4人。男性1人と女性3人です。
あとは白人の女の子3人と韓国人の女の子が1人でした。
やっぱり「赤毛のアン」の島は女性に人気ですね。
料金は片道12ドル、往復20ドルでした。
運転手はとーってもよくしゃべるおばさん。
運転席の隣にはセキュリティのためかずっとおじさんが乗っていて、このおじさんに向かってマシンガン・トークを炸裂してました。
何だかいきなり物語の中に引きずりこまれたような気分です。
お話の中に出てくるアボンリーの人たちはとにかくおしゃべりするのが大好きで、うわさ話がいつも飛び交っていたっけ。

さて、シャーロットタウンを出てすぐに車はぽつんぽつんと可愛い家が見えるだけの広々とした丘をまっすぐに進んでいきます。
8月も後半になるとPEIではもうそろそろ秋の装い。
秋の花、レースフラワーがグリーンの草原に白い模様を描き出し、窓から湖が見ちゃったりしたらもう!うっとりしてしまうくらいの美しさです。
キャベンディッシュまで1時間のドライブですが、あっという間に着いてしまいました。
キャベンディッシュの停留所も観光案内所の前。あと、近くのビーチにも行っています。

モンゴメリーのお墓と郵便局

観光案内所から道路を隔てたすぐお隣に墓地が見えます。
ここにモンゴメリーのお墓があります。
場所は観光案内所方面の道路に割と近い場所。私たちの前に、車で来たファミリーが1組いたので、すぐ解りました。

その後墓地のお向かいにあるモンゴメリーの郵便局へ。
ここは無料の博物館になっているんですが、なかなか面白かったです。
流氷の中を難航する船や機関車で郵便物を運ぶ写真や版画、ルートが書かれた地図などを展示。
極寒のこの島で、郵便物を運ぶのがいかに大変だったかが解ります。
この郵便局、モンゴメリーが働いていたんだと思っていたら少しの間経営していたんですってね。
おじいさんが経営していた郵便局を彼女が相続したんだそうで、ここで小説を書いてはここから送っていたので、だれも彼女が小説を投稿していることに気が付かなかったんだって。
それにしても・・昔の郵便局って個人経営だったんですねー。

グリーンゲイブルズ

さっき行ったお墓に戻って、観光案内所との間にある国道を5分。
道の左右にはゴルフコースがあり、その向こうにグリーンゲイブルズがあります。
この日ばかりはものすごくいいお天気で、陰のないこの道は日差しがきつくてちょっと辛かった〜。
ずっとゆるやかな坂が続いているしね。
真夏の日本に比べたら、涼しいしどーってことないんですがー・・。
ちなみにキャベンディッシュ・トロリーというバスが周回していますので、歩きたくない方はこちらを利用してみてね。
1時間に1本しかないし、ぐるっと周回していて反対方向には行けないので上手に利用しないととても効率の悪いことになっちゃいますが。
グリーンゲイブルズの入口は広い駐車場の向こうにあるんですが、私たちが行った時には観光バスなんかもまったく駐車してなくってがらーんとしてました。
チケット売り場でチケットを買って中に入ると、すぐあるのが納屋。
干し草をつかむ、でっかいフォークをふたつ重ねたようなのが頭上にぶら下がっていてなにやら恐ろしげです。
そこを越えるとグリーンゲイブルズの建物が見えます。
「わ〜!あれ、あれあれ、あれだ!」と無意味な言葉を発しながら感動のあまり指さしてしまいます〜。
緑色の屋根、ちいさな可愛い玄関。
なんて緑の芝生にはえる建物なんでしょう!
アンが初めてグリーンゲイブルズに訪れたときに乗ってきたマシュウの馬車も前に停めてあります。

でも中に入る前にちょっとひとやすみね。
喉が渇いちゃったので売店でラズベリー・ソーダーを買いました。
売店は納屋の端っこにあります。
ラベルがアンで可愛い〜。
お店の人たちの制服も可愛い〜。

瓶は大きくて全部飲みきれなかったので、後で森の中の遊歩道を歩いたときに飲もうと思ってカバンに入れました。

グリーンゲイブルズの中へ

さあ!いよいよ中に入ってみましょう。
中に入って一番に思ったのは「アニメと同じだ〜」ということ。
小説よりも映像として見ているアニメの方が間取りがしっかり頭に入っているので、マシュウの部屋も2階にあるアンやマリラの部屋も、まるで何度も訪れたことのある家かの様にどこにあるかが解りました。

入口を入り、最初に見ることが出来るのがマシュウの部屋。
老年の男性らしい質素な部屋です。
きちんと整えられたこの部屋を見ているとどうしても彼のお葬式のシーンを思い出してしまって、なんだか哀しくなってしまいました。

その隣がキッチンとリビング。
マシュウがいつもブーツを脱いでくつろいていたソファーの形がアニメと同じだ!
オーブンの付いたストーブも何やら色々な使い方が出来そうで、ワクワクするアイテムです。

その次の部屋が客間。
アンがダイアナをお茶に呼んだときに使いたがっていたけど、マリラがだめだと言った場所ですね。
牧師さんご夫妻など、グリーンゲイブルズに招かれたお客様はここに通されていました。
もちろん憧れの上等なティーセットもちゃんとあります。
客間を出て2階へ。

階段上がってすぐの場所がアンの部屋。
可愛い〜!!!
アニメに出てきたお部屋より数倍可愛く見えます。
アンが最初に着てきたみすぼらしい服や鞄、マシュウのプレゼントのふくらみ袖のドレス、ひとつひとつのドラマを思い出して、なかなかここから離れられません〜。
その向かいにはお客様用の寝室。
アンが一度は寝てみたいと憧れていた寝室ですね。
そしてマリラの部屋とお裁縫の部屋もありました。
マリラの部屋もアニメとまったくそっくりで、鏡台にはちゃんと紫水晶のブローチが。
私の頭の中では、紫水晶のブローチ=初めてのアイスクリームという数式が成り立っているんですけど、みなさんは?(^_^;)
あ〜ものすごく楽しい!何だかアンの友達になって家に遊びに行った様な気分です。

森の遊歩道へ

グリーンゲイブルズからすぐに見える森へ通ずる道が恋人達の小径とアンが名付けた場所。
ここを通っていくと森の探索コースに入ります。
ダイアナを待っていた様な小さな小川の橋やドライアドの泉みたいなのがたくさんあって、人もほどんど通らず静かです。
途中で飲んだ残りのラズベリー・ソーダーは、最初に飲んだときよりガキんちょに戻ったようないたずらっぽい味がしました。
森の遊歩道はぐるっと廻ってグリーンゲイブルズにもどってくるようになってます。


次はアボンリービレッジ

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