せっかくインフォメから一番近いトラム乗り場を教えてもらったけど、
ホーボーケンがどんなところかわかってなかったので、その前に下ごしらえ。
向こうにはトイレもないかもしれないしね!
クイックっていうヨーロッパではよく見かけるハンバーガー屋さんでポテトと飲み物を頼みました。
朝御飯が結構豪華だったから特にお腹が空いていなかったので、今日は昼夜兼用でご飯を食べようと思って。
かるーくおやつをいただくことにしたんです。
そしてトイレをお借りして・・っと。
ベルギーではファーストフードのお店でもトイレにチップが必要です。
1回10BF(27円)。トイレおばさんがいるのでお釣りも貰えます。
駅のトイレもすべて有料だったので、タダのとこ探したりせずに諦めて払いましょうね。
トラムと言やぁ半分バスみたいなもんなんだけど、
停留所には次のトラムは今どこまで来ていますみたいな電光掲示板があってビックリ!
日本でも地下鉄とかにはあるけどねぇ。
4番のトラムに乗ったのはいいけど、他のお客さんを見てるとちゃんとチケット持ってるの!
え!私持ってないよ??
こりゃ早く運ちゃんに言わなきゃ無賃乗車になってしまう〜!
「ワタシ・チケット・ナイでーす!」と言うと運転手のおっちゃんがチケットを発行してくれました。
「40BFね」
ふっふっふ!知ってるよーん。
トラムは想像以上に乱暴な運転で座っていても気が抜けない!
両足を広げてしっかりふんばってないと椅子から転げ落ちそうです。
ホーボーケンというのは実は今回のテーマ、物語シリーズの一つ目の街なのです。
ここは「フランダースの犬」のネロとかパトラッシュとかアロアが住んでいたとされる街なのだ。
ネロやおじいさんは私がトラムに乗った道のりを歩いてアントワープの街までミルクを運んでいたんですねー。
トラムでも30分ほどかかったんだから、毎日歩いて通うにはかなりの道のりと言えるでしょう。
昔はずーっと畑や牧場ばかりだったらしい道も今では結構都会な住宅街でした。
終点ホーボーケンに着いた時も「え!?ここが?」という気持ちになりました。
なにしろまるっきりの住宅街で、しかもきちんと区画整理されてて結構きれいなの!
素朴な田舎をイメージしていた私としてはがーっくり!!
しかもここの中のどこを見てまわればいいんだろうか・・??
私が持っていたのは適当なフリーハンドの地図ひとつだけ。
まずはインフォーションかな?・・と、頼りない地図とトラム駅近くにあった案内図を見てそちらの方に歩いていきました。
インフォメの前には寄付で作られたというネロとパトラッシュの像があるはずなのだ。
像はすぐにみつかりました。(最初の画像参照)
でもインフォメは閉まってた〜!!
そ・・そうか!今日は土曜日だ。こういうこともあり得るわなー。
インフォメのウインドーには「ネロとパトラッシュの散歩道」という本が飾られていました。
わーん!この本売ってくれぃ!!
仕方ないのでとりあえず私は風車小学校を目指すことに。
この風車小学校。今は小学校なのですが昔は本当に粉ひき小屋があったそうで、そこがアロアのお家のモデルになっているんです。
私が情報不足なだけかもしれないけど、そこくらいしか見るとこ無さそうなんですもん・・。
結構遠くて20分ほど閑静な住宅街を延々歩き続けました。
私以外、観光客の一人も歩いていません。
地図は適当なのだけしかなかったけど、道は間違ってないはず・・。
でもなんで誰も歩いてないんだ・・?。
行ってみて納得・・。小学校の入口にちっちゃい風車の置物がある・・だけ??
それだけぇぇぇっ!?。
まじっすか?往復40分何の見どころもない所を歩いてこれだけっすか?
仕方ないのでそのままとぼとぼと引き返したんだけど、
あの名作「フランダースの犬」にこの扱いはあんまりでは・・?となんだか物悲しくなってきました。
ああ、ネロはこんなところに育ったのね・・と思いにふける場所もない・・。
ネロがスケッチしていた様な田園風景などどっこにもないっ!
あ・・あんまりだわっ!
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