ルーブル美術館




実はずーっと前に一度来ているのだけどその時にはなんと!
まだあの美術館前のピラミッドすらなかったのだっ!!
(年の計算をするんじゃないよ)
あまりの変貌ぶりに結構アゼンとしちゃいました。
昔はもっといかにも宮殿を改造したって感じで
入り組んでわかりにくかったし、
やたら階段も多くて何度も上り下りしなくちゃいけなかったものです。
今じゃすっかり美術館らしくなっていました。
でも私の大好きな空間だったサモトラケのニケの像』
のある場所はそのままで嬉しかった〜。
この『ニケの像』。他のものとはべっこ扱い受けてます。
昔からあるデュノン翼の大きな中央階段の上から、
下界を見下ろす天使が翼を広げ、
今にも飛び立とうとしているかのように置かれているの。
階段とセットでインパクトあります。
本来、像は建物とセットであるべきもの。こうでなくっちゃね。

さて、内部の構造を少しお話しします。上の図を見て下さい。
ピラミッドを中央に、リシュリュウ翼・シュリー翼・デュノン翼という建物が3方に建ってます。
フロアーは半地下・1〜3階の4フロア。
それぞれの建物も各階ごとにつながってます。ありがたや、ありがたや・・・。

私が最初に入場したのはデュノン翼。
入り口で絵の解説が聞けるヘッドホンプレーヤーを借りました。1日30F(660円)。
くわしーく説明知りたい方には絶対便利!お奨めです。

入るとすぐに目に入ってくるのがミケランジェロの『瀕死の奴隷』。
ミケちゃんはとにかくムキムキムッキーがお好きな方なんだけど、
私の最初の印象・・。「瀕死!?筋肉モリモリやんか」
しかも何でこんなHなポーズとっているんだ?
テープから流れてくる解説は苦しみに身をもだえとかなんとか言ってるけど
どう見ても死にそうな人には見えん・・。
ついついミケランジェロが「苦しんでる姿って端から見るとHだよなー」
と考えてたんじゃ・・なんて想像しちまいました。

さらに奥へ行くと『サモトラケのニケ』
がある階段。再会の感傷にひたり、
さらに進むと突然の人混み!
その向こうには『ミロのビーナス』がありました。
ミケランジェロの像なんかに比べると意外と小ぶりに見えます。
前に来たときには無かった柵で覆われてたし、
人が多すぎて近くに寄れないので、遠目に眺めただけで
『ニケ』の階段まで戻り2階へ。

2階はイタリア・フランス絵画が中心です。
ナポレオンの戴冠式の絵や『民衆を導く自由の女神』なんかの
でかくってちまちまと人間いっぱい描いてる絵の
すみっこまで眺めてアラ探し。
椅子も置かれてるし何十分だって見てられます。

そのあとラファエロなんかのキリスト系の絵を
横目でざーっと見ながら『モナリザ』の部屋へ。
前来たときもそうだったし予測もしてたけど、やっぱりすごい人!!
『モナリザ』は90年ほど前に1度盗まれたことがあって、
その話をここに書いてたらめちゃめちゃ長くなるんで省きますが、
当時のゴシップ誌の賑わいはサッチーに匹敵する程でした。
(興味のある方は『盗まれたモナリザ』という本を読んでみて。結構面白いよ)
そのせいかどうか知らないけど『モナリザ』だけ分厚いガラスで覆われ、
光が反射してほとんど見えません。
がんばって前まで進んでみたもののやっぱり動物園のパンダにしか思えない。
『モナリザ』はダ・ヴィンチ村のレオナルドどんが一生のライフワークにしていたものなのね。
当時から有名だったレオナルドどんは色々な国に招かれては旅をしていたんだけど
その間もずーっとこの絵を持って少しずつ仕上げていたの。
途中で気が変わったり修正したり色々やってたんだろなーって思ってしっかり見たいんだけど
分厚いガラスに覆われてほとんど見えない『モナリザ』・・・。
よく見たいのに見えないいらただしさを感じながら『モナリザ』の前を去りました。

3階に上がってフランドル・オランダの絵画をざーっと見て廻りました。
『ジプシーの女』(左)
すました顔で描かれてる絵が飾っている中で異彩を放っていた作品。
すっごく性格悪そ〜!!
作者のハルスさんが彼女とどんな話をしていたのか想像すると楽しい!

『両替商とその妻』(右)
あこぎな商売人って感じのお二人さんがユニーク。
周りの小道具は色々乱雑に置かれているようでいて、
ひとつひとつに意味があるところが、静物画に見られる暗示のようで面白い。
妻の読んでる聖書と金勘定の比較とか、
破滅を意味する鏡と繁栄を意味する金貨が並んでいるとことかね。

実は私、3階のフランス絵画のところで見たい絵があったの。
『浴槽のガブリエル・デストレとその妹』というやつ。
浴槽に姉妹が並んで入っててハダカの上半身が描かれてる絵。
どっちが姉か知らないけど片方の女性がもう片方の女性のお乳をつまんでる絵です。
とってもおフランスらしくてキュートなエロスって感じのこの作品、
展示されてるはずの場所は閉鎖されてました。
(ってことは貸し出し中か??)残念・・・。

エスカレーターを使って半地下へ。
ここで良かったのはフランス彫刻の展示しているマルリーの中庭とビュジェの中庭。
(なぜか写真がありませーん)
1年中平均的な光が入るように工夫されてて、真っ白で日差しが心地よく、
とても気持ちの良い空間でした。

そんなにマジメに見てたわけでもないのに気が付けばルーブルだけで4時間もっ!
これから行かれる方、ぜひ余裕を持って見ていただけたらと思います。
できれば美術館は、何時間でまわろうとか考えずに見てほしいな。
この中くらいは時計をはずして・・ね。


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